9月は防災月間!ペットのための新たな取り組み
毎年9月は「防災月間」として、多くのイベントや啓発活動が行われています。その中でも特に注目を集めているのが、特定非営利活動法人「人と動物の共生センター」や「全国動物避難所協会」が提供する「ペット防災カレンダー2026」です。このカレンダーは、ペットを飼っている方もそうでない方も、災害時に大切な家族である動物たちの命を守るための情報を提供する、啓発ツールとなっています。
防災月間に合わせての無料配布
このカレンダーの配布が始まったのは、9月1日「防災の日」、及び9月7日「ペット防災の日」を含むこの時期。今後、企業スポンサーの協力を得て、2万部が無料配布される予定で、さらにはクラウドファンディングにより、5万世帯への配布を目指しています。これまでに19万部以上が発行され、ペット防災の重要性を広めてきた実績があるこのプロジェクトは、さまざまな行政機関や企業、個人からの協力を得て成り立っています。
避難所での課題
日本は、台風や地震、洪水などの自然災害が多発する“災害大国”ですが、その中でペットを連れて避難する際には、さまざまな障壁が存在します。例えば、衛生面や騒音問題、アレルギーなどが理由で、多くの避難所ではペットの受け入れが難しい状況があります。2024年には、能登半島地震でペットを連れて避難できなかった飼い主が自宅で火災に巻き込まれるという悲惨な事故もありました。このようなことを受けて、私たちは「動物避難所」の普及を進め、ペットとその飼い主が共に命を守れる状況を整えることを目指しています。
新しいワークショッププログラム
2026年度版では、特に防災啓発活動に役立つワークショッププログラムが強化されています。これにより、地域の特性に応じた啓発がしやすくなり、日常的に防災を意識するためのツールとしても機能が向上しました。配布されたカレンダーには、具体的に何をすればよいのか、家族としてのペットに対する防災対策を考えるきっかけとなる情報が盛り込まれています。
理事長の奥田順之氏は、「ペット防災カレンダーは日々の防災意識を高めるための重要なツールです。ペットを理由に命を落とす事故を防ぐために、行政や地域の皆様と連携し、ペット同行避難が当たり前になる社会を一緒に築いていきたい」と話しています。
参加者を募る説明会
さらに、9月10日には「ペット防災」協力者募集説明会も開催されます。この説明会は、個々の協力が災害に備える上で重要であることを認識し、一緒に対策を練る場として設けられています。参加者は、配布されているカレンダーの詳しい解説を受けることや、具体的な協力方法についての情報を得ることができます。
「人と動物の共生センター」について
この取り組みは、一般社団法人「人と動物の共生センター」が主催しており、2012年に設立された団体です。人と動物が共に生活する中での社会的課題を解決し、皆が思いやりをもって共存できる社会の実現を目指しています。今後も、ペット防災に関するさまざまな取り組みを展開していく予定で、さらなる支援と協力を呼びかけています。
詳しくは、特設ページやクラウドファンディングをご覧ください。ここから、私たちの大切な家族であるペットを守るために、一緒に行動していきましょう!