日野コンピューターシステムとグリーンウォーターズが連携
2025年7月、日野コンピューターシステムと株式会社グリーンウォーターズは、運送業界向けのIT教育プラットフォーム「GSchool」を提供することで、双方にとっての新たなステージを切り開く提携を実現しました。この提携は、業界全体においてデジタル化が進む中、特に運送業界での課題解決を目指しています。
デジタル化が求められる運送業界の現状
近年、運送業界では、需要の多様化やサプライチェーンの複雑化が著しく進んでいます。こうした背景において、高度なデータ連携やリスク管理の重要性が高まっており、業界を支える中小企業がIT人材の不足という深刻な課題に直面しています。このため、多くの運送企業がデジタル化に取り組む際に必要な人材を確保することが難しくなっています。
GSchoolが提供する新たな可能性
グリーンウォーターズが展開する「GSchool」は、即戦力としての人材育成に特化したフルオンラインのライブ型研修プログラムです。受講者はIT基礎知識からデジタル変革(DX)、さらに生成AIに至る専門スキルを学ぶことができ、双方向のコミュニケーションを通じて実践的なスキルを身につけることができます。また、キャリア支援サービス「GWork」を統合したことで、受講者はスキルを可視化しながらキャリア形成を進められる仕組みが備わっています。
双方の理念の相互理解
グリーンウォーターズの代表、水下広之氏は「GSchool」を運送業界の企業に提案できることに感謝の意を示し、現場での人材育成において実践的な学びを提供する取り組みを続ける旨を語っています。特に地方においては、IT人材の不足が企業の成長を妨げているため、教育とキャリア支援の面でのアプローチが重要だと強調されています。
日野コンピューターシステムの役割
日野コンピューターシステムは、運送事業者を支援するための豊富なノウハウを持つ企業です。この企業との提携により、運送業界全体のデジタル化に向けた重要なステップが踏み出されます。日野自動車グループの情報システム会社として、運送業界の困りごとに対するソリューションを提供しており、その経験が今回の取り組みに活かされています。
持続可能な物流の実現に向けて
今後、両社は「GSchool」を通じて、運送事業者様に対し持続可能な物流の実現に向けて新たな価値を提供していくことを目指しています。また、地方課題の解決を通じて、地域企業との共創にも努めていく所存です。この提携が実を結び、運送業界を取り巻く状況が更に良くなることを期待しています。
このように、日野コンピューターシステムとグリーンウォーターズの提携は、運送業界のデジタル変革にとって重要な進展となっています。今後もこの取り組みが注目されることでしょう。