岡山大学が医工系コース中級カリキュラムを実施
国立大学法人岡山大学(所在地:岡山市北区)は、2026年1月9日に、同大学の鹿田キャンパスにて、TCカレッジ医工系コースの中級カリキュラム「生物系透過型電子顕微鏡(基礎)」を開講しました。このプログラムは、技術職員における高度専門人材の育成を目指すもので、特に医療と工学の融合が求められる現代において重要な役割を果たします。
カリキュラムの内容
このカリキュラムでは、講義と実習が組み合わさったハイブリッド形式で行われ、講義は対面とオンラインの両方で提供されました。当日は、学内の受講生2名に加えて、オンライン形式で学外の受講生1名と聴講生3名が参加しました。特に、協力企業の株式会社日立ハイテクから講師を招き、専門的な知識を直接学ぶ機会を提供しました。
午前の予定では、和久井亜希子技師が「TEMの原理・構造」や「最新のTEM」の観察条件について詳しく説明。参加者は、透過型電子顕微鏡(TEM)の基本的な原理や構造、さらにはその運用に関する基礎知識を深めました。
午後は、受講生が実際にHITACHI H-7650型の透過型電子顕微鏡を使用し、機械の設定や調整を行う実技実習の時間が設けられました。ここでは、受講者が自身で観察試料のセッティングを行い、フォーカス調整や非点収差補正も実施。多様な試料の観察を通して、実践的な経験を積むことができました。参加者からは活発な質問も寄せられ、高度な学びの場となりました。
参加者の声
このカリキュラムに参加した技術職員の井澗美希さんは、「実際に細胞内小器官を観察する機会を得られ、非常に充実した内容でした。また、指導が丁寧だったのも印象的でした」と語っています。
藤井匡寛技術専門職員も、前回受講した生物系走査型電子顕微鏡(SEM)に続き、新たにTEMの理解が深まったと喜びの声を上げています。さらに萩原技術専門職員(群馬大学)は、「専門技術の重要性を実感でき、これからの研究支援に役立てていきたいです」と今後への意欲を語りました。
組織の今後の方向性
岡山大学の総合技術部の佐藤法仁副理事は、今後も産学連携を積極的に進め、技術職員の育成とスキルアップを図る方針を示しました。「技術は日々進化しています。このような機会を通じて、現場での理解を深めることが研究や開発の進展にも必ずつながる」とのコメントが印象的です。
岡山大学は、地域の特色ある研究大学として、今後も知識と技術を持った専門職員の育成を図るため、多様なプログラムを展開していく予定です。専門人材の養成を通じて、地域社会との協働を深め、持続可能な未来を共に創造することに力を入れています。津島キャンパスは、地域社会のニーズに応える形で今後も進化を続けていくことでしょう。
参考情報
このように、岡山大学は歴史ある教育機関として、未来を見据えた技術職員たちの育成に今後とも力を入れていく姿勢を見せています。教育と研究、実践が一体となることで、地域の発展にも寄与していくことでしょう。