企業経営層が考える鳥取市の未来、視察ツアーで地域資源を探る

鳥取市視察ツアー：未来のビジネスを考える

2025年11月18日から19日の2日間、鳥取県鳥取市で行われた視察ツアーには、首都圏に拠点を置く企業の経営者たちが集まりました。主催は株式会社Doooxで、地域活性化を目指すこのイベントには、14社の企業から15名の経営者が参加しました。彼らは、地方でのビジネス展開や新たな拠点の開設に向け、地域資源や支援体制を理解するために実際に現地を訪れました。

視察ツアーの概要

- 日程: 2025年11月18日（火）～19日（水）
- 場所: 鳥取県鳥取市内各所
- 参加者: 首都圏を中心に拠点を持つ企業経営者14社（計15名）
- 企画・運営: 株式会社Dooox、鳥取市
- 協力: 一般社団法人麒麟のまち観光局

ツアーの行程とハイライト

1日目：地域の取り組みに触れる

視察の初日は、鳥取市中心部にある株式会社まるにわを訪問しました。同社は遊休不動産をリノベーションし、人々が交わる「場づくり」にも力を入れています。参加者たちは、建物の再生だけでなく、地域の活性化に向けたソフト面の重要性を実感しました。

続いて訪れたのは株式会社LASSIC。ここではリモートワークの導入や地域課題の解決に向けたICT技術の活用について学びました。参加者たちは、都会と地方のハイブリッドなビジネスモデルの可能性に触れ、さらなる発展のヒントを得ました。

また、株式会社skyerが運営する「SANDBOX TOTTORI」を訪れ、鳥取砂丘の雄大な景色を背に、企業活動の拠点としての利用状況を確認しました。ここでは実証実験活動やドローン、宇宙関連プロジェクトについても考察が行われました。

次に、鳥取県と鳥取市の担当者から地域の産業ビジョンや、進出企業への支援体制についての説明を受け、その後の懇親会では地元の企業や関係者との交流も実施しました。

2日目：経済を支える企業の取り組みを学ぶ

2日目は、株式会社鳥取銀行を訪問。彼らは地域経済を支えるために，進出企業への多角的な支援が重要であることを共有し、資金面でのサポートを超えた連携の重要性が議論されました。

また、国立大学法人鳥取大学を訪れ、新設された「地域未来共創センター」での研究と、企業との連携による社会実装の取り組みについての視察も行いました。ここでは、地域の独自の知識を活用した新たなビジネスチャンスが生まれる可能性についても話し合われました。

意見交換と今後の展望

視察の最後には、参加企業と行政担当者による意見交換会が実施されました。参加者たちは視察を通じて気付いた鳥取のポテンシャルや課題について率直に話し合い、今後の連携に向けた具体的なアクションが模索されました。

Doooxは、このツアーを通じて第1号認定企業として「鳥取県産業パートナーシップ制度」に登録され、今後は都市企業と地方をつなぐハブ機能を強化し、より多くの企業を勇気付ける取り組みを行っていく計画です。