群馬で欧州スタートアップ12社が集結
群馬県が誇る多様な産業と、欧州の優れたスタートアップが手を組むことで、新たなビジネスチャンスの創出が期待されています。日本と欧州の架け橋となる「Gunma×EITグローバルアウトリーチプログラム」は、群馬の地域資源と欧州の革新的技術を結びつけることを目的としています。今回はその背景と詳細をお届けします。
プログラムの立ち上げと目的
群馬県と株式会社ゼロワンブースターが共同で運営するこのプログラムは、群馬県内の企業と欧州のスタートアップとの協業を推進するものです。ゼロワンブースターは、オープンイノベーションや新規事業開発に特化した企業で、特に東京に拠点を持ち、幅広いネットワークを有しています。彼らの手によって具体的なテーマに基づく企業とスタートアップのマッチングが進行中です。
6月にはEITとの合同ワークショップが開かれ、参加した地元企業と団体が5社・1団体に絞り込まれました。その後、群馬県内の企業が提示した課題に対して、76社の欧州スタートアップからの応募が寄せられました。選ばれた12社が群馬に来訪し、事業や技術の理解を深める貴重な機会が提供されることとなりました。
来県したスタートアップと企業の協議
今回、群馬で開催されたプログラムでは、欧州から集まったスタートアップが、群馬の企業5社や団体を訪問しました。訪問先では、各社が誇る技術やネットワークを活かし、新たなビジネスの可能性を探るための対話が行われました。具体的には、工場見学を通じての技術マッチングや、新商品開発に向けたアイデアの共有が行われています。企業同士の密接な協力が新規事業創造に繋がることが期待されています。
具体的な協業の進展
来県後の打ち合わせを経て、共同開発やスタートアップの技術導入に向けた具体的なステップが始まります。群馬県およびEITと共に、これらの活動が2024年3月末まで継続される予定です。各企業がどのようにこの機会を活かすのか、一つの注目ポイントとなるでしょう。
欧州イノベーション・技術機構(EIT)について
EITは、EUによって設立されたイノベーション推進機関で、研究、教育、ビジネスの三つの分野を結びつけることで、持続可能な経済成長を支援しています。このプログラムは、EITが持つネットワークや支援体制をメインに活用し、スタートアップの育成に貢献しているのです。これにより、各企業は新たな技術や市場にアクセスする機会を増やすことができます。
参加企業・スタートアップ一覧
群馬県の参加企業は、沖電気工業、高崎事務所、栗原医療器械店、繊維工業技術振興会、太陽誘電、ミツバ、三菱鉛筆の7社。欧州からは、AraBat、ARKai、Alchemie Technology Ltd.など、革新的な12社が参加しており、それぞれの専門性を持ち寄り、協業の実現を目指しています。
特に、気候、エネルギー、健康などの分野は今後の競争力を左右する重要なテーマであり、両者がどう結びついていくのか、業界内外から注目を集められています。
この融合がどのように進展していくか、今後の展開にご期待ください。