須賀川市が進める循環型社会実現への第一歩、リユースプラットフォーム「おいくら」との連携

須賀川市とリユースプラットフォーム「おいくら」の連携

福島県須賀川市が、株式会社マーケットエンタープライズと共同で重要な取り組みを開始します。この新たなリユース事業は、2025年11月21日からスタートし、地域の環境保護と廃棄物削減に向けた大きな一歩となるでしょう。

「おいくら」とは何か？

「おいくら」は、マーケットエンタープライズが提供しているリユースプラットフォームです。このサービスを利用することで、不要品の査定を簡単に行うことができ、全国の加盟リユースショップから一括で価格を比較することが可能となります。これにより、他のリユース店が提示した価格やサービス内容を参照しつつ、より良い条件で不要品を売却することが可能です。これにより、これまで155万人以上がこの便利さを体験しています。

背景と須賀川市の課題

須賀川市はSDGs（持続可能な開発目標）への取り組みを進めてきましたが、廃棄物の処理コストの増大や、リユース可能な不要品がごみに混ざることが問題となっています。この問題を解決するために、市民に向けたリユースの啓発が急務とされていました。

一方で、マーケットエンタープライズはリユース促進を掲げ、これまでの経験を生かして須賀川市に働きかけました。双方のニーズが合致し、リユース活動の推進が決定されたのです。

「おいくら」がもたらす便益

須賀川市では、リサイクル対象の粗大ごみの回収が行われていますが、大型の不要品を自宅から運び出すことは市民にとって大きな負担でした。これに対し、「おいくら」サービスは、希望すれば自宅内まで出向き、不要品を運び出す出張買取サービスを提供します。このサービスは、特に冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象製品など、これまで市が回収を行っていないアイテムについてもリユースの可能性を広げます。

実施の流れと今後の展望

このサービスは、11月21日から須賀川市の公式サイトに情報が掲載され利用可能となります。市民は、サイトを通じて不要品の一括査定申し込みができるようになり、廃棄物の削減とリユースの促進が期待されています。

この取り組みは、自治体の廃棄物処理量や処理コストの削減を目指しており、売却の形で簡単にリユースを体験できることが市民の意識を変えることにも寄与するでしょう。また、官民連携によって循環型社会の実現に向けた具体的なステップが踏み出されることが期待されます。