第192回情報通信審議会の開催と重要議題についての解説
情報通信審議会第192回開催のお知らせ
2025年12月8日(月)午後3時から、情報通信審議会の第192回会議がオンラインで行われます。この会議の主な目的は、様々な技術的条件および規格についての討議と提案を行うことです。特に注目すべきは、国際無線障害特別委員会(CISPR)が関連する複数の重要な案件です。以下では、予定されている議題について詳しく解説します。
議題の詳細
答申案件
1. 国際無線障害特別委員会の諸規格について
議題の一つは、「工業、科学、医療用装置からの妨害波の許容値及び測定法」の見直しです。これは、昭和63年に議論された規格に基づいており、無線通信における安全性を確保するための重要な改訂が期待されています。
2. 無線周波妨害波及びイミュニティ測定装置
さらに、無線周波妨害波測定用のアンテナや試験場に関する技術的条件も議論されます。また、測定法や不確かさに関するモデルについても詳細が検討され、より精度の高い測定が可能になることが目指されています。
3. ネットワークのIP化に対応した技術基準の見直し
以前の諮問に基づいて、端末機器のセキュリティ基準の適合性に関する見直しも重要な議題とされています。これにより、通信機器の安全性が強化されることを目指しています。
4. 業務用陸上無線の高度化
新たな22GHz帯FWAシステムの条件についての見直しも行われ、これにより業務用通信の質が向上することが期待されています。
5. 公共ブロードバンド移動通信システム
V-High帯域における公共ブロードバンドの周波数拡張も議題に上がります。これにより、狭帯域IoT通信システムが導入されることが望まれています。
6. 非静止衛星通信システムの技術的条件
高度600kmの軌道を利用した衛星通信システムについても議題に上がります。この技術の進展は、通信の安定性向上に寄与することが期待されます。
議決案件
また、社会環境の変化に対応した電波の有効利用を推進するための方向性についても議論されます。ここでは、周波数割当の在り方やその実施方法について深掘りしていきます。
傍聴について
会議の傍聴を希望される方は、12月4日までに申し込みを行う必要があります。Web会議による開催のため、参加を希望する方は登録フォームを通じて事前に登録することが求められます。また、希望者が多い場合は抽選が行われるため、早めの申し込みが推奨されます。
まとめ
この情報通信審議会は、技術基準や通信の標準に関する重要な議論が展開される場であり、今後の通信環境をより安全かつ効率的なものにするための基盤が築かれることを期待しています。参加を希望される方は、ぜひ事前登録をお忘れなく。