日本のサステナビリティリーダーが集結した第2回SSBJ分科会
2025年8月20日、水曜日に「Sustainability Leadership Community(SLC)」が主催する第2回SSBJ分科会(初級)が開催されました。このコミュニティは、日本で最大規模のサステナビリティに関するリーダーたちが集う場所として、参加企業は514社にのぼります。今回は、特に時価総額5,000億円以上のプライム上場企業の実務担当者を対象にした勉強会が行われ、「有報開示までのスケジュール理解」と「SSBJ基準が求めるマテリアリティ」をテーマに議論が展開されました。
SLCの目的と背景
SLCは、サステナビリティを企業活動の中心に置くための知識を深め、共有することを目的とした無料の登録制コミュニティです。サステナビリティ関連のERPを提供するBooost株式会社によって運営されており、定期的なイベントを通じてリーダーたちのネットワークを強化しています。これまでのイベントでは基調講演やパネルディスカッションが行われ、参加者同士の交流が推進されています。
第2回SSBJ分科会の内容
今回の分科会には、前回から継続している参加者に加え、新しいメンバーも参加しました。それにより、より多様な視点からの意見交換が実現されました。参加者は時価総額別にグループ分けされ、各々の企業が現在の準備状況や課題を共有。特に、経営層や財務部門との連携の重要性が強調され、「財務的影響の定量化」の進捗についても言及されました。
参加者からは「自社の課題認識が深まった」や「毎回、貴重な知見や気付きを得ている」といった反響が寄せられました。今後の分科会では、先進企業の具体的な事例や、討論の質と量の充実を目指しています。
SSBJ分科会のメリット
SSBJ分科会によって得られる主なメリットには以下が挙げられます:
- - SSBJに関する理解を基に、自社が直面する実務課題の把握
- - 他社の先進事例から自社取り組みに活かす視点の獲得
- - 参加者同士のネットワーク構築を通じた「実践知」の共有
- - 経営層や他部門への説明に役立つ「言語化された知見」の取得
日本をSX先進国へプロジェクトの立ち上げ
さらに、SLCは2024年11月に「日本をSX先進国へ」プロジェクトも立ち上げました。このプロジェクトでは、「サステナビリティ2026問題」に対処するために、多角的な支援施策とイベントを展開しています。企業がサステナビリティ関連情報の開示を義務化される中で、着手の遅れや危機感の不足が企業価値を脅かしています。このような状況を打破し、日本企業のグローバルでのプレゼンス向上を図るために、包括的なプロジェクトがスタートしました。
Booost株式会社について
最後に、Booost株式会社についてご紹介します。彼らはサステナビリティ情報の収集や集計の自動化を可能にする統合型SXプラットフォーム「booost Sustainability」を開発運営しています。このプラットフォームは、約2,000社に導入されており、業界シェアNo.1を誇るなど、多くの企業のサステナビリティ推進を支援しています。
今後も、SLCはサステナビリティ推進を目指すさまざまなイベントや分科会を通じて、企業が抱える課題と向き合い、解決策を見出すためのサポートを続けていく予定です。