持続可能な物流へ
2025-07-24 13:07:49

植物油業界の持続可能な物流を目指す新たな取り組み「油脂物流未来推進会議」発足

植物油業界の未来を見据えた「油脂物流未来推進会議」



2023年12月、日本の植物油業界に新たな動きが生まれました。株式会社J-オイルミルズ、日清オイリオグループ株式会社、昭和産業株式会社の3社が、一般社団法人日本植物油協会と連携し、「油脂物流未来推進会議」(通称:YBM会議)を立ち上げ、持続可能な物流の実現を目指します。これは、業界全体が抱える物流課題の解決に向けた重要な第一歩です。

持続可能な物流の必要性



2024年度から始まるトラックドライバーの時間外労働制限により、特に長距離運送が難しくなることが予想されます。これに対すると同時に、「人材の確保」や「物流効率化」が急務となっており、トラックドライバーの拘束時間を削減し、限られた物流能力を効率良く活用することが求められています。

植物油業界は、特に業務用製品を多く取り扱っており、重い荷物の運搬や複雑な納品作業が行われます。このため、物流の負担は増大し、物流業者からの改善要請も強まっています。この業界の特性を考慮し、安定的な供給責任を果たすための施策が緊急に必要です。

「油脂物流未来推進会議」の取り組み



「油脂物流未来推進会議」は、特に業務用製品の製品特性や納品形態を考慮し、物流の持続性を向上させるために設立されました。この協議体では、各社が実施する物流機能の効率化に向けた具体的な取り組みを共同で検討していきます。主な取り組み内容は次の通りです。

1. 業界動向の把握と情報共有:加工食品業界、特に業務用領域に特化した物流の動向を把握し、情報を共有します。
2. 物流効率化施策の検討:新たな物流効率化法や自主行動計画に基づいた施策を具体的に検討します。
3. 改善事例の共有:各社におけるホワイト物流など、物流課題に対する改善事例を発信し、双方にとっての有益な情報を提供します。
4. 最新動向の収集:物流デジタル化やフィジカルインターネットに関する最新の動向を集め、業界の発展に役立てます。

まとめ



この「油脂物流未来推進会議」の設立は、植物油業界が抱える物流の課題に対して、持続可能な解決策を見つけ出すための大きな一歩です。業界内での横の連携を強化し、お互いの知見を活かして、より良い未来を築いていくことが期待されています。また、今後はこの協議体への参加促進を行い、業界全体の持続可能な物流の実現に向けた活動を広げていく予定です。

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