熊本県とトヨタ自動車が手を組んだ災害対応プロジェクトの新展開

熊本県とトヨタが取り組む「くまもと通るモン！プロジェクト」

令和○○年xx月xx日、熊本県とトヨタ自動車株式会社、さらに一般財団法人トヨタ・モビリティ基金は、「くまもと通るモン！プロジェクト」を開始することを発表しました。このプロジェクトは、災害発生時の迅速かつ円滑な初動対応を可能にすることを目的としています。

プロジェクトの背景

熊本県は、平成28年の熊本地震や令和2年の7月豪雨の際、主要道路が被害を受け、迅速な対応が求められました。特に、通行できる道路の情報が人命救助や物資輸送において重要であることが再認識されたのです。また、最近の記録的な大雨でもその必要性が明らかになりました。こうした状況を受け、トヨタ自動車は「通れた道マップ」を提供しており、この情報を活用していくことが期待されています。

取り組みの内容とは？

このプロジェクトでは、トヨタ社の提供する「通れた道マップ」に、実際の車両の動きを反映したプローブ情報を活用します。災害発生時には、過去3時間以内の通行実績をリアルタイムで表示し、さらに過去1時間の情報も即時に得られるようにする予定です。これにより、状況に応じた的確な判断が可能になるでしょう。

さらに、熊本県は市町村や関係機関を通して冠水や道路の損壊情報を集め、「通れない道路」のデータを提供します。これらの情報を統合してマップを作成し、防災訓練などで実証実験を行い、災害時の迅速な初動対応を検証します。

活動の期間

このプロジェクトは2025年9月1日から2026年3月31日までの期間で行われる予定です。

役割分担

この取り組みにおける各組織の役割は次の通りです。熊本県は道路被害等の情報の提供や防災訓練の機会を提供し、トヨタ自動車は収集した情報を「通れた道マップ」に統合します。そして、トヨタ・モビリティ基金が全体を支援します。さらに、特定非営利活動法人ITS Japanや株式会社トヨタマップマスターもそれぞれの知見をもとに協力します。