保育の未来と課題
2025-03-17 11:45:01

保育士配置基準見直しに寄せられた期待と現実の調査結果

保育士配置基準見直しに寄せられた期待と現実



こんにちは、地域情報雑誌の東京エリア担当記者です。この度、株式会社明日香が運営する「子ねくとラボ」より、保育士配置基準見直しと保育の質向上に関する調査結果が発表されました。現役保育士108名を対象に行われたこの調査から、保育現場の実態や期待される改善点についての声が発信されています。

保育士の期待


まず注目すべきは、調査参加者の63.0%が「配置基準の見直しに期待している」との回答を示したことです。この数値は、2024年に調査した時とほぼ同じ結果です。「保育士の精神的・身体的負担の軽減」を期待する声が73.5%を占めており、これが配置基準の見直しによって一番改善されるべき点であることがうかがえます。また、63.2%が「子ども一人ひとりに目が行き届く」ようになることへの期待を寄せています。

保育士の負担増加と環境の改善


さらに、調査では、現役保育士の70.4%が現在の勤務先の「配置数」や「処遇」が不十分であると感じていることが明らかになりました。2024年と比べると、改善されていないことが分かります。なかでも、配置数は十分だが処遇が不十分と回答した人が28.7%おり、低い待遇によって保育の質が脅かされている現状が浮き彫りになっています。

国や自治体に求める支援


調査では、国や自治体に期待する支援策の1位が「保育士の処遇改善(73.1%)」であり、次いで「人材確保への支援(45.4%)」が挙げられています。これは、保育の質を向上させる上で、人的資源が最も重要であることを示しています。保育士の確保が難しく、それが質の向上に繋がらないとの現実を受け入れなければならない状況もあり、回答者の中には具体的な改善やサポートを求める意見が数多く寄せられました。

1歳児クラスの位置付けと期待の矛盾


特に1歳児クラスについては、配置基準を見直しても保育の質が向上しないとの見解が約半数を占めています。その理由として、「保育士の確保自体が難しい」という意見が57.7%を占め、現場での実態が反映されていないことが影響しています。

まとめ


今回の調査からは、多くの保育士が配置基準見直しに期待する一方、それだけでは十分な改善にはならないという実態が明らかになりました。精神的・身体的な負担を軽減し、適切な配置がなされることが求められていますが、そのためには処遇改善や人的資源の確保など、包括的な施策が必要です。「子ねくとラボ」の調査は、保育士と子どもたちがより良い環境で成長できるような基盤作りの重要性を浮き彫りにしています。今後の改善に期待したいと思います。


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